なめちゃいけない伊勢道路
関西の人って、よくイラチとか言われるじゃないですか。
せっかち、みたいな意味だと思うんですけどね、その辺から関西に暮らす人々の車の運転が荒いぞと、思い込まれてます。
確かによく見ますよ。急な車線変更する軽四、歩行者無視でつっきるバイク、逆走して信号待ちの先頭へ躍り出る不思議な車。
こんな日常茶飯事すごくいやんな感じですが、いい加減慣れてしまい「ああまたか」とか思ったりもします。
ああ、思い込まれてるんじゃなくて実際運転が荒いのか。そうか。
それは置いといて。
それじゃよその地方ならみんな安全運転なのかというとそうでもないんですね。
首都高だって、毎朝NHKで事故の情報流してるじゃないですか。小菅のあたりで渋滞してて不思議に思っているとフロントがひしゃげた車と反対向いてる車とタイヤが空を仰いでいる車が停車していたりします。
なんですかね、こうスピードが出しやすいところだと事故が起きやすいんだろうなとか思いますよね。
だってがたがたしてたり曲がりくねっていたらゆっくり走るから、ぶつかる前に止まれるじゃないですか。
ところが……山道にもかかわらず気が抜けないのが『伊勢道路』なんですね。
特にね、何も考えずにその道選択したんですよ。だって高速降りてから一番短い距離だったんだもの。山道ですが。
「なんかいろは坂を思い出すなー」なんて観光気分でのんびり走って……いられませんでした。
すごいんです。えーと、目の前にいたトラックが疾走していきました。急カーブなのに。
後ろからじりじりと迫ってくるセダンがいます。っていうか、なんか殺気を感じるんですが。
いきおい、こちらも速度をあげて走るしかなくなるわけですが、対向車にかすりそうで怖いです。それをよけようとすると谷底に落ちそうです。なんとなく、絶体絶命って感じです。
えーと、あれですか。三重県の人は、みんなレーサーなんですか、そうですか。
なんとか脇によけて先に通したくても、車一台やっとの道が続くものでそうもいきません。
ああこれは、バスかなにかの後ろについていた方が気が楽かもしれませんね。
そう思って次の機会にバスの後ろについたら、疾走されました。
バスなのに早い早い。
ええ、何度も通った今では道も覚えましたしだいぶマシになりましたよ。
それでも直線に入ったところでの周囲の車の豹変振りには血圧上がりますが。
そうそう、レースが続いた後に突然みんな安全運転になったことがありました。
近くに横転した車とひしゃげた車のオブジェが飾ってあったんですね。
おまわりさんもいらっしゃいました。
なぜかみなさん笑顔でした。たぶん、怪我した人がいなかったんでしょうね。
よかったよかった……のかな。



